ダイヤモンドの未来
その後、数日迷い続けていると、病棟で先生に声をかけられた。

業務の話かと思い見上げた先生は、

「オペのことなんだけど…」

と言われ、緊張が高まる。

「説明とかしたいから、夕方外来受診できるかな?
薬もそろそろ終わるよな。」

そういえば、薬の処方は二週間だった。

「あっ、はい。」

「それから、インフルエンザの予防接種受けた?」

「…いえ」

まずいと思いながら、正直に答える。

「毎年どうしてる?」

「…受けたり、受けなかったり。」

「オペあるし、できれば受けてほしいんだけど。
で、俺受けてないから、俺も一緒に受けるから、体調大丈夫なら、今日の夕方。」

「…はい。」

…拒めない。

「じゃあ、外来終わりそうな頃、連絡いれるけど。」

「お願いします。」

と頭を下げた。

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