ダイヤモンドの未来

先生は、履き終わったのを確認して話し出す。

「捻挫自体はよくなってると思う。」

頷く私。

「血液検査と心電図は指示を出しといたから、都合のいいときに外来と検査室で受けてくれる？」

「はい、ありがとうございます。」

「ここでの、オペ前の診察は、検査結果に問題なければこれで終わり。

痛み止めと胃薬出しといた方がいいよな？」

「はい、お願いします。」

「胃はどう？」

「前よりはいいです。」

「食べられてる？」

「はい。」

「もし、胃の調子悪ければ言ってね。内科に紹介するし。」

「分かりました。」

「何かあればいつでも声かけてね。メールでもいいし。」

「はい、ありがとうございます。」


オペは全麻で決定。
迷いがなくなったのはいいけれど、いよいよなんだと別の緊張がはじまる気がした。