ダイヤモンドの未来
薬局の席に座っていると、真美さんが数人の後輩といっしょに回ってきた。

薬局長にお酌をしてから、私の方に回ってくる。

「おつかれさまです。」

慌てて立とうとした私に、

「足、痛いんだから座ってて。」

と声をかける。

その声に気づいた私の隣に座る薬局スタッフが、空いていた1つを詰めてくれ、真美さんは隣の椅子に座る。

「麻酔決まった?」

「全麻にしました。」

「そっか。入院はドキドキ?」

と少しおどけたように聞いてくる。

「…いちお、準備はしたんですけど。ドキドキです。」

と、正直に伝える。

「大学の整形に、私の同期いるから、伝えとくね。」

「ありがとうございます。」

「お正月も病院だよね?」

「はい。」

「大学の病院食、比較的美味しいらしいよ。
まぁ、とは言ってもたけどさ。
退院したら、退院祝いしようね。」

「…はい。」



< 91 / 331 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop