恋は盲目 Ⅲ 〜密やかな愛〜
すべて、俺の勘違いだったのか。
「悪かった。お前が浩輔に叶わない恋を
していると勘違いしてた。俺を浩輔と重
ねていると勘違いして、そんなお前に苛
立ち乱暴に抱いてすまなかった」
そっと俺を抱きしめる美鈴。
「もう、いいの。謝らないで…私が勇気
を出していればよかったのよ。あなたに
ちゃんと告白していたら、私を好きにな
ってくれた?」
美鈴の目から涙が流れている。
「俺は、お前に夢中だったよ。だから、
許せなかったんだ。同じ顔で違いなんて
他人にはわからないのに、なぜお前は俺
を好きならなかったのかって…いつも思
っていた」
美鈴の頬から涙を拭う。
「今さらだが…お前が好きだ。ずっと忘
れられなかった。最初からやり直してく
れるか?」
何度も頷き、号泣する美鈴を抱きしめ愛
を囁き、わななく美鈴の唇にそっと口づ
けた。
3年の歳月が流れて行く瞬間だった。
美鈴を引き寄せそのまま廊下の床に寝そ
べる。
恥ずかしがる美鈴の頬を撫で、もっと感
じたくて上唇と下唇に吸い付き、美鈴と
のキスに夢中になる。
「ふっ…は〜ン。んっ…ん〜」
目の前のあわせを開き露わになる肌と、
暗がりに目が慣れたせいか白い下着が浮
かび上がる。
それが妙にそそられ、デコルテをなぞり
肩ひもをずらしていく。
「いい眺めだ…」
「大輔…」
「なんだ?」
「焦らさないで…」
「時間はあるだろう⁈まだ、聞きたいこ
ともあるし、ゆっくり楽しもう。」
******************
寝室の窓から月の光が入り、ベットを照
らす。
背後から美鈴を抱きしめ壁に寄りかかる
と美鈴のうなじに唇を這わせ、時折キス
をして反応を楽しむ。
「やだ…‥あっ…ん」
「まだ、足りないだろう⁈」
「そんなこと…ない」
「そうなのか⁈俺はまだ足りない」
「うそ⁈だって玄関でして、休まずにこ
こでしたばかりなのに…」
「じゃあ、次はどこでする?」
「もう、答えになってない」
頬を膨らませる美鈴。
「怒るなって…」
膨らんでいる頬にキスをする。
「ねぇ…」
「うん⁈」