Closed~閉じてる彼ら~
あたし達は、どれくらい泣き続けていたのだろう。

泣き止んだ頃にはもう、天城くんは居なかった。





「縁」

「なに…?」

「ごめんね…」

「ささらが謝る事なんて無いでしょ?」

「…私、八つ当たりした」

「いいよ」

「私、縁を殺そうとした」

「…いいよ」

「…私、縁が天城くんと普通に話してたのが、悔しくて…」

「うん…」

「憎くて…」

「…うん」





「縁なんて、死ねばいいって…」





「…そう」

「私、本気だった…」

「うん…」

「ごめん…」





「…いいよ、もう」





「…ゆがりぃいぃ…」





また、水流、ささら。


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