Closed~閉じてる彼ら~
高杉先輩はテキトーな拍手をした。


「ミツカン。馴れない仕切り、ご苦労様」

「判ってんなら、振んな」

「本当ならもう少し、時間が余る筈だったんだけど」

「…悪かったな」


高杉先輩は咳払いをした。


「今から、全員に台本を配ります。これを熟読した上で、可能な事は全てやること」

「高杉先輩。全員スか?」

「そう。理由は、台本が全員に行き渡ってから言うから」


台本が渡される。


うわ。分厚い…。

…まあ、あたしの台詞なんて、三つくらいだよね…?


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