Closed~閉じてる彼ら~
「縁ちゃん、ホントに、純の彼女じゃないの?」


しつこいな。


「違います」

「そっかぁ」


竜騎さんは天井を仰いだ。





「やっと、純の女性恐怖症が治ったと思ったのになぁ」





今、何て?


「女性、恐怖症…?」

「そ。純は昔から、ウブなコでね、元から半分、そんなんだったんだけどさ。

彼女にふられて、女性恐怖症みたいになった。

今じゃ、他人様を拒絶してる様にも見えるね」


「…彼女…」

「確か、ささらちゃんとかいう名前だったかな」


< 129 / 176 >

この作品をシェア

pagetop