Closed~閉じてる彼ら~
十分後。


「機材調整は、出来たよ」

「ありがとうございます」

「やり方は、覚えてる?」

「はい」

「じゃ、どうぞ」


高杉先輩にお辞儀。

マイク・オン。





息を大きく吸う。





『あっ・あぁー!

み・な・さ・ん・グッモーニ~ンっ!

放送部っ!

で~すぅあぁ!


お送りしますは、この、あたし!

相良ぁ・ゆっかぁ~っりぃ!

…っです!


突・然・だ・け・ど・みんなぁ!

呟きたい・叫びたい事ぁ無いかぁい!?

有る!?

そ・ん・なっ…貴方!


大いに呟き・叫んでやろうぜ!





手始めに、あたしから…。





…コホン。





…あたしのぉ…





名前はぁ…





《委員長》じゃ・ねぇー!





雑用押し付けやがって、教師どもはぁー!





なんでもかんでも、あたしに聞くんじゃねぇー!





…はぁ、はぁ…。





呟きたい・叫びたいと思った、そこのユ~ウぅ達ぃ!





放送室まで、カモン・カッモォ~ン・ベイベェ!





…以上、放送室より、相良縁でした』





マイク・オフ。


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