Closed~閉じてる彼ら~
三秒、硬直。


…あ。


「…えっと、何か…ご用ですか?」


女の子は、顔を真っ赤にして、一枚の可愛らしい便せんを差し出した。


「あ…、あの、これ…、読んで、下さいっ…」


また、硬直。


「えっと…」





何これ、ラブレターっぽい。





え。





あたしに?





「校内放送を使ってって事かな?」


高杉先輩の声に、はっとする。

女の子は、こくこくと頷いた。



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