Closed~閉じてる彼ら~
放送の依頼は、昼休みと放課後に、特に多く寄せられた。

あたし達が読む事も、依頼した人が読む事も有った。

あたしは、逃げる様に、放送部何々の活動に明け暮れた。





ささらが退学になるだとか。

父親に醤油をぶちまけた事とか。

天城くんの彼女の噂とか。

そういう事から、目を背けたかったのかもしれない。



ささらとも、父親とも、天城くんとも、話さない日が続いた。





そして、大会まで、あと一週間。



< 156 / 176 >

この作品をシェア

pagetop