Closed~閉じてる彼ら~
「ささら?

何、言ってんの?」

「思いのたけを、ぶちまけなさい!」



そう言って、ささらはギターを掻き鳴らした。

演奏と呼べる腕前だった。





ギターの音に、人々が足を止める。





「縁ぃ!

カモォン!」



『カモォン!』じゃねぇ。





足を止めた人達は、あたしが歌うと思ってるみたいだ。





あぁ…。





チクショウ。





やってやるか。



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