Closed~閉じてる彼ら~
三学期のある日、竜騎さんが来た。
「やあ、縁ちゃん」
「…どうも」
「経過はどうだい?」
「…まだです」
「そう…」
竜騎さんは天井を見上げた。
「純のやつが落ち込んでるよ。自分が惚れた女性はいつも死が隣り合わせだってね」
天城くんが惚れた女性?
「恵理ちゃんは自殺、ささらちゃんは自殺未遂、縁ちゃんは巻き添え…」
「恵理、ちゃん…」
「純の初めての彼女さ」
竜騎さんは溜息をついた。
「恵理ちゃんは精神疾患を患っていた。
自傷行為を繰り返し、ついには自殺した。
ささらちゃんと同じ方法で。
…純の目の前でね」
「やあ、縁ちゃん」
「…どうも」
「経過はどうだい?」
「…まだです」
「そう…」
竜騎さんは天井を見上げた。
「純のやつが落ち込んでるよ。自分が惚れた女性はいつも死が隣り合わせだってね」
天城くんが惚れた女性?
「恵理ちゃんは自殺、ささらちゃんは自殺未遂、縁ちゃんは巻き添え…」
「恵理、ちゃん…」
「純の初めての彼女さ」
竜騎さんは溜息をついた。
「恵理ちゃんは精神疾患を患っていた。
自傷行為を繰り返し、ついには自殺した。
ささらちゃんと同じ方法で。
…純の目の前でね」