Closed~閉じてる彼ら~
「衰弱死だそうだよ。元々、身体の強いコじゃなかった」



竜騎はまた、溜息をついた。



「その身で手首を切って、湖に飛び込んだ。そして、結果は…」



竜騎さんは封筒を取り出した。



「ささらちゃんの遺書だ。縁ちゃんと会う前に書いていたらしい。

要約すると、これには『縁と純くん、ごめんなさい』と書いて有る」




天城くん…。



「天城くんには…?」

「縁ちゃんと同じ事を伝えた。

見せてはいない。これは、ご遺族の許可が無いと見せられないからね」


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