Closed~閉じてる彼ら~
次の日の昼休み。

学食。


「ねぇ、ささら」

「なぁに?」


ささらは久しぶりに呼ばれる本名が嬉しいらしい。

ささらの頬は緩んでいた。


「あたし、目立つ?」

「そーねぇ…」


ささらは腕組みをした。


「目立つかな」

「なんでよ?」

「まず、顔がいいし」

「それは、ささらでしょ?」

「縁、自覚無し?」

「何がよ?」


ささらは溜息をついた。


「縁、モテるのになぁ」

「そんな趣味悪いやつ、いないって」


ささらは溜息をついた。

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