Closed~閉じてる彼ら~
「ごめんね。邪魔だよね」

「いえ。雪割り王子先輩」


雪割り王子先輩は苦笑した。


「僕は近衛っていう名前なんだ」

「じゃあ、近衛先輩」

「うん?」

「渾名、嫌じゃないんですか?」


近衛先輩は苦笑した。


「人が勝手に呼ぶだけだしね。もう、慣れたし」


白雪姫先輩は、ささらと話している。


近衛先輩の襟に差されたヘアピンに気付く。


「何ですか、そのヘアピン」


近衛先輩は微笑んだ。


あ。この人、かっこいいな。


「僕と雪の絆さ」


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