Closed~閉じてる彼ら~
「天城くん、食べきれるの、それ?」
天城くんは無言でバスケットを差し出した。
『食うか?』の目。
「じゃあ、一つ」
野菜のミックスサンドを手に取る。
一口。
「美味しいね」
「優子さんが喜ぶ」
優子さんが作ってんのか、これを、毎日?
「天城くんは幸せ者だね」
天城くんは眉を寄せた。
「…そうでもない」
あたしはその言葉の意味を、深く考えなかった。
天城くんは無言でバスケットを差し出した。
『食うか?』の目。
「じゃあ、一つ」
野菜のミックスサンドを手に取る。
一口。
「美味しいね」
「優子さんが喜ぶ」
優子さんが作ってんのか、これを、毎日?
「天城くんは幸せ者だね」
天城くんは眉を寄せた。
「…そうでもない」
あたしはその言葉の意味を、深く考えなかった。