Closed~閉じてる彼ら~
雲の中は霧
その日の午後。





「王子先輩と姫先輩ね、放送部なんだって!」

「ふぅん」

「ああ。私も、放送部に入ろかな~」

「そう」


ささらは唇を尖らせた。


「もう。少しはノッてよ」

「興味無いし」


部活なんてしてたら、あそこに行けないし。


「いいよね、縁には、天城くんがいるもんね」

「は?」

「屋上で、二人っきりだったじゃない」



< 42 / 176 >

この作品をシェア

pagetop