Closed~閉じてる彼ら~
優子さんは鳩が豆鉄砲食らった様な顔をした。





その頬が段々と赤くなってゆく。





ああ。ビンゴ?





「わ、私は、天城純が、す、好き、です…」


優子さんはどもりながら言った。


優子さん、かわいいなぁ。


「コクったりしないんですか?」


優子さんは俯いた。


「純くんは、私ことは、恩人としか思っていませんから…」

「そんな…」

「いいんです。私、今のままでも十分ですから…」

「優子さん…」


あたしは、それ以上、何も言えなかった。


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