Closed~閉じてる彼ら~
学食。


周りを見回す。

慌てて俯く男子、数名。


変だな。今日は、ささらは居ないのに。

まぁ、いいか。





席を探す。


…出遅れたか。

ほとんど埋まってる。





「相良さーん!」


あ?誰?

あたしを、こんな風に呼ぶ人なんて、いたっけ?





振り返ると、近衛先輩が四人席で手を振っていた。

姫先輩も居る。


「ここ、空いてるよ」

「どうも」


お言葉に甘えさせていただこう。


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