Closed~閉じてる彼ら~
「近衛先輩が淹れたんですか。普通に美味しいですよ」


近衛先輩、照れ気味に。


「うん。まだまだ、玉兎さんにはかなわないけど、その感想は嬉しいな」

「玉兎さん?」


今日は知らない名前が多いな。


「ここの店長さんだよ。僕に紅茶の淹れ方を教えてくれたんだ」


ケーキに口をつける。

あっさりと・しっとりな味わいだった。


「ケーキも近衛先輩が?」

「いや。ケーキは雪が」


あぁ。そういえば、二人で奥に行ってたな。


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