Closed~閉じてる彼ら~
バーコードの手はより激しく動いた。


なに、抵抗されると燃えちゃうタイプ?





次の駅。

たくさんの人が乗り込んでくる。

さらに、ぎゅうぎゅう。





バーコードの手は入り口からは死角で、止めようともしなかった。




扉が閉まる。





あぁ、もう。





肘うちは効かない。

足を踏もうにも、膝も上がらないくらいに混んでる。

声を出したら、びびって手ぇ引っ込めるかも知れないけど、それは悔しい。

ホームに引っ張り出して痴漢が犯罪だって教えてやる。





見てろよ、バーコード。


< 7 / 176 >

この作品をシェア

pagetop