Closed~閉じてる彼ら~
放送室。


扉を開けると、あたし以外の全員が、既に机を囲んでいた。




「遅い!」

「相良ちゃん、遅刻~」

「相良さん、体調でも悪かったのかい?」

「そうなの?相良さん、無理はしないでね?」

「相良、ルーズだな」

「縁ちゃん、遅~い」

「縁さん。不義理よ」

「縁、やる気有んの?」





以上、あたしに投げかけられた第一声でした。

誰が誰でしょう?





泣けてくる。

いや、あたしが悪いってのは解るんだけどさ…。


< 88 / 176 >

この作品をシェア

pagetop