Closed~閉じてる彼ら~
「それと、縁ちゃん」


ひぃ。

怒られる…?


「天城くんは、誘えた?」


ぐ。

『ボケ優男に絡まれてて、無理でした』なんて、言えるか。


「えーと、その…」


マズい。

言い訳が思いつかない。


高杉先輩は溜息をついた。


「…誘えなかった?」

「はい…」


高杉先輩は頭を抱えた。


「…彼は欲しいんだけどなぁ…」

「ごめんなさい…」

「謝らなくていいから、明日にでも聞いてみて」

「はい」


高杉先輩はホワイトボードに、大きく『天城くん』と書いた。


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