Closed~閉じてる彼ら~
刹那、ささらが視界から消えた。





首に巻き付く物。





マイクケーブル!





マイクケーブルが締まる。





「ねぇ…、縁」


すぐ背後から、ささらの声。


『ささら、何を…』という声さえ出せなかった。





「私が屋上に行った時、天城くん、何て言ったと思う?」


あたしが知るか。





マイクケーブルが、さらに締まる。





ヤバい。

ささら、本気で殺す気だ。

早く、逃げないと…。





…でも…、意識が…。


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