ナオ ~キミを愛してた~


ラブホに入ると
テツヤは上半身裸でアタシに
寄り添ってくる

「…この前のレイプ、好きだったの?」

「…ん?刺激が欲しかったの」

「そなの。ふぅん…中出しok?」

「ダメだよ、子供出来ちゃまずい」

「生がいいよ~」

「駄目。皆つけてんの。我慢してよ」

アタシの背中に腕を回しながら
そっと見つめるテツヤ


視界が反転し
ほんのり明るい部屋と
むせかえるような
テツヤの薔薇の匂い


大きな手が
アタシの小さな手を

しっかりと握っててくれた


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