ナオ ~キミを愛してた~


アタシって馬鹿な女

本当に…馬鹿な女




「……な、お……」

「…香那!!!」


大きな声で叫ばれ、ふと目を覚ます
というか体がビクン、って震えて
目が覚めたって感じ

隣を見ると心配そうな瞳でアタシを見るリュウシンがいた

「…リュウシン?」

「…良かった…本当に、良かった…」

そのまま抱きしめられる

アタシ…どうしたの…?

「…リュウシン…アタシ…」

「倒れてたんです、しかも道のど真ん中で」

「え」

「なんか人だかりが出来てるなと思ったら先輩で…本っ当に心臓が張り裂けるかと思いましたよ」


辺りを見回すと知らない部屋と
リュウシンの独特の甘い匂い

リュウシンはタバコを吸うからその匂い消しに、凄く強い匂いのを使ってる


その甘い匂いに、いつも酔いしれるアタシ。


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