ナオ ~キミを愛してた~


「おーい香那?お腹痛むのか?大丈夫か?」

「…うん大丈夫。名前何がいいかなって考え込んでただけだよ?」

「ん、そう。あっそうだ」

そう言って、アタシを連れて木陰のベンチに座る。


「ナオが、お前に提案だそうだ」

「ん?」

「ナオね、おとーとのおなまえ決めたの!!」

「なんてお名前?」

「アオ!!アオくんだよ!!」


胸が少し痛んだ。

この子は、彼と同じことを言ったから。


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