ナオ ~キミを愛してた~

図書室を開けると

直が立って本を読んでた


「直…どうしたよ」

「…香那」

直がゆっくりアタシに視線を向ける

「…何用、だよ」


違う
なんか違う

言いたいことがちゃんと言えない

素直に、なれない


「香那、こっち来て」

アタシは黙って直のとこへ行く

直背高いな相変わらず

アタシで168だよ?

何cmなんだろ


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