ナオ ~キミを愛してた~


「…直」

ゆっくり制服の襟に手をかける

手が震える

何言われるかわかんない少しの恐怖

ガラじゃないことしてるって不安

誰かに見られてるかもっていう心配


色んなことが頭を駆け巡った

「制服……ちゃんと着ろよ」


「…うん…ありがとう…」

優しい瞳が優しく緩む

笑った顔が好きで


よく見つめてた


「…ねえ直」

「…どしたの…?」

頑張れアタシ

花火大会に誘うんだ

頑張れアタシ


「…花火、一緒に行こ…?」



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