ナオ ~キミを愛してた~


「落ち着いた?」

「うん…ごめんね」

「いいんだよ、泣きたい時は泣けばいいし。はいブラック。ココアがいい?」

「ブラックで大丈夫…ありがとう直」


徹也とは違う

絶対にこの人はアタシを捨てたりしない


そう思った


「ねえ香那………シたく、ない?」


突然
いきなり
思考が回らなかった

何を言ってるの、って

ただそれだけ


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