ナオ ~キミを愛してた~
初雪の朝
11月17日
初雪が降った朝に
アタシは
人生を無茶苦茶にした
アイツに出逢った
「うわあ雪だ」
「久しぶりの雪だな、1年振りだ」
優しい声とは裏腹に
アタシの心を凍り付かせる
「カヤ。元気だった?その調子だと、もうカレシに抱かれたかな?ヤッたしょ?俺分かるよ」
その日
アタシは思い出した
『カヤ、愛してる。だからシよ?』
『カヤは可愛いね、本当』
『…ねえカヤ…俺のモノになって?』
『お前にもう用はないよ?シないんだったら、意味が無いしね』
「…テツヤ」
アイツに
性奴隷にされそうになったことも
犯されそうになったことも
呆気なく捨てられたことも