スキャンダルな贈り物♡
午後九時。
あれから3時間もお風呂入っちゃったな。
ドライヤーで髪を乾かしながら、ボソボソと考える。
ヘアフレグランスの香りは、私の好きなシャンプーの匂いできっちり消えた。
我ながら、ドライヤーから来るシャンプーの匂い、すき。
なにであっても、石鹸っていうか…シャンプーっていうか…清楚な香りが好き。
髪を乾かし終え、クシを通す。
今日は下ろしていこう。
いつも私は、髪をお団子にして出勤している。
だから、圭斗が私を始めてみたのも、お団子ヘアーのとき。
新鮮に映るかな。
私の髪はもともと直毛だ。
だから、アイロンいらず。
よかった。こういうとき、手間が省けるから。
そして、自慢できるから笑。
スーツに着替え、タクシーを呼んだ。
そのまま家を出て、数分後のタクシーを待った。
向かうのは彼、圭斗の家。
待ち伏せる期待と緊張が、もどかしく、そして快感であった。