スキャンダルな贈り物♡
午前四時。
隣にはキツイ香りをまとった紗羽さん。
あれから、俺達は少しの絡みを経て、今に至る。
ここは紗羽さんの家。
紗羽さんのベット。
俺は、ポケットにあった携帯をとって、゛優那゛という文字を連絡帳から見つける。
優那………
通話ボタンを押そうと思っても、俺の手はなかなか臆病者。全然押せない。
震えて。
全部俺の心のせい。
とりあえず、今は冷静になってメールを送った。
《 優那。今日逢える?逢えるなら、俺ん家のまえで待ってるから。今すごく、お前に逢いたい。 》
何度も何度も内容を確認して、震える手で送信ボタンを押す。
ちゃんと届いたかな……………
あいたい。あいたいよ、優那。
できることなら、今すぐにでも。
眼の奥が辛くなって、俺は目を閉じた。
スッと、心の中が黒くなる。
吸い込まれる睡魔に、俺は耐えることができなかった。
「圭斗はあたしのものなんだから」
隣で睨み笑う女の声は、眠る圭斗には届かなかった。