スキャンダルな贈り物♡
ーーーーーーーーーーーーーーピンポーン。
インターホンを押す。
すると、数えるまもなく、中から変装した圭斗が出てきた。
なんで変装かって、それは……マスコミ防止。
実際、目の前にいる私がマスコミだよ。
ドコドコと中に入る。
もう、変装した圭斗が出てくるケースも慣れた。
……あ、それは悪い意味じゃなくてね?(笑)
奥のほうに行ってから、圭斗が、つけていたウィッグを外した。
そのノーセットなラフな髪型に、少しキュンとしたのは内緒。
圭斗がよそよそしく言った。
「あ、あのさ…俺、リビングエアコンつけるの忘れてたから、寝室でいい?寝室はタイマーでいっつもついてるからさ」
『え、エアコンついてなくてもいいよ?』
「………俺が嫌なの!」
………?
いつもと、なんだか様子が違うね。
どうしたのかな。
なんだか、どこかむりやりな…強引さ。
寝室につくなり、私はベッドに横になった。
『始めたきた~圭斗ん家の寝室』
フカフカして、どこか私の好きな匂いがするこの部屋は、入ってすぐ気に入ってしまった。
………が、それは完全に罠。
圭斗の罠だった。