スキャンダルな贈り物♡
「なに?緊張してんの?」
『うるさ……』
寝室につくなり、和真は私をベッドへと放り込んだ。
悪戯な笑い方で。
「てかさぁ?バスローブって、気合入りすぎてなーい?」
バスローブのリボンのところをヒラヒラさせながら、和真がチャラチャラと言った。
『違っ……!いっつもこれで……』
慌てて反抗する。
その途中で。
和真は私にキスをした。
『…ん』
「まぁ何着てても、すぐ脱がしちゃうけど♫」
ひとつ、ニコリと笑った和真は、そのまま私を生まれたままの姿にした。
そのまま、私達は絡みあう。
和真の吐息と、私の甘い声。
部屋に響くのは、そのふたつだけ。
和真は切な愛しく、何度も私の名前を呼んだ。
私の心に生まれた、あるひとつの気持ち。
いつのまにか、言葉にしてた気持ち。
『周りのこと気にしないで、こうやって絡めるって……幸せなんだね…カーテン閉めなくても…こうやって……』
和真が、私の上で暴れる。
私の視界は、涙でぼやけてグチャグチャになる。
私の頭の中も。
さっきのつぶやきは、和真に聞こえるか聞こえないかくらいの声だったのに。
和真は優しく反応した。
「辛いよな。おれも辛いよ。……こんなかわいい涙、アイツが独り占めしてんのかよ………」
吐息と声は、激しくなるばかりで。
私は、和真に抱きついた。