女神の落としモノ



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ー私、頑張るから!!


泉から、私の頭に響き渡る生溢れる強い声。
それに自然と口元が緩む。



『るな………清き私の乙女……』


白亜の神殿、ただ世界を見渡す事の出来る泉から先程異世界に送り出した少女を見下ろす。


『どうか、強き意志をもち、優しく、全てを包むほどの愛を育てて……』


そう、かつて私がそう望まれたように………
闇に惑わされても、負けない強さをもって………



『私はここで、あなたを見守り、再び言葉を交わす日を待っているわ…』



だから、どうかその時が来るまで…………
自分を見失わずにいて…………


いくつもの運命の輪が回りだし、やがて、一つの結末を見つけるだろう。


『信じてる、るな…』


声は愛しくも悲しげに呟かれ、泉へと消えていった。







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