とっても危険!?男子校に潜入しちゃった☆
「……え?まじで!?いいの?伊緒凛」
「まだ言うこと聞くとは言ってない。話は聞いてやるって言ってんの」
なんなのよ……
自分が事情があるって言ったくせに。
さっさと言いなさいよ、もう。
「……それで?なんなのよ」
「あ、ああ。実は……な、その……んむむ」
理玖は口を濁らせた。
「なぁに?なんなの?」
「いっ、伊緒凛!おおお、俺の学校に1ヶ月だけ来てくれないか!?」
……は?
「はぁぁぁぁぁぁぁ!?」
ちょっと……ちょっと待ってよ。
い、いま……今なんて言ったのかな、よく聞こえなかった気がする。
「だ、だめか?1ヶ月だけでいいんだけど……」
ああ。
やっぱり聞き間違いじゃないみたい。
「無理に決まってるじゃないの。いくらなんでもそれはないでしょう?」
私は断固拒否!!!
冗談じゃないわよ、私にだって自分の意思だって事情だってあるのよ。
「はぁ……だよなぁ」
理玖はがっくりと肩を落としたけれど、こればっかりはさすがに……ね。
え?
でもさっき、理玖はなんか……
「それで?理玖、事情ってなんなの?」
事情がなんなのか、まだ聞いてないわ。
すると、理玖はゆっくりと静かに話し始めた。