天然ツンデレちゃんの日常
ー遡ること数日前



「お前は明日から凜々蝶高校に通ってもらう。」


さっき、学校から帰ってきたばっかの僕を呼び止めたのは僕の父。


一ノ瀬 雅司(イチノセ マサシ)


常日頃、お父様とはあまり会わないし、喋るのも二言三言だけだった。


だから、お父様からの呼び止めは結構新鮮さを感じてた僕だが……


この言葉によってこの感情は打ち砕かれた。


「な、何故ですか。何故、わざわざ転校しなければ……」


お父様に反論しようと、お父様に睨まれる。


たくっ、いつもこうだ。


「お前は私の言う事だけを聞いていればいいんだ。分かったな明日から行きなさい」


「しかし……!!お父様!」


「煩い!用はもうすんだ、さっさと書斎から出ていけ。」


僕の言葉を無視し、吐き捨てるとさっさと机に向き直った。


お父様はいつもこうだ。


自己中心的なんだよ。


僕は拳をギュッと握り締めてお父様の書斎から出ていく。



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