猫、いつとったら良いですか
「では自己紹介をお願いします」
サークルが予定より10分遅れで始まる。
初めましての文句だけ先生兼サークル参加者の三橋さんに教えてもらって、まずは日本語で自己紹介とドイツ語で初めましてを言い合った。
仕事の延長の先輩後輩の様な感覚で隣近所の席に座った人たちと挨拶をする。
「大居怜です。フロイトミッヒ(初めまして)」
ここは営業スマイルは外せない。
ドイツ語の発音がカタカナなのは置いといて、猫にとっては笑顔が重要だ。
右隣に座った佐々木さんに挨拶して、その後で後ろの席にいた二人に挨拶をした。
本当に初めましてだから、猫でも多少緊張伴うし疲れる。
最初のサークル活動は「初めまして」だけ覚えて、自己紹介をして、名前の言い方を覚えて…
あと何やったっけ?
えーっと、恐らく今後の活動について説明が合った筈だ。
サークルに参加できない時は特に連絡はしなくて良いことと、たまに飲み会があることを教えてもらった。
欠席連絡しなくて良いのは少し気が楽だ。
何故なら言い訳を考えなくて済む。
実は猫も一応気を遣うから。