好きだよ、バカ
2階の窓
「ああああ、かっこいいよおおお」

部活の時、何もすることがないからと部室を出て2階の廊下の窓から、私と同じクラスで野球部の“中井 健吾”を見つめる。

「涼香いつも、騒ぎながら見てるけど、どこがいいんだか全くわかんない。」

「うちもそう思う」

同じ部活仲間の香奈と利華に中井のことを否定され、若干傷つくがもう何回も言われてきたので慣れてきた。

「別にいいよ!うちだけが中井のこと好きなら!一番それがいいけどさ!」

「じゃあ、告白すれば?」

「無理に決まってんだろ!!!」

私は、口調は男っぽいし太っている。中井なんかと釣り合う気がしない。

しかも、最近別れたばっかりだし告白してあたって砕けてしまいたくない。

でも、誰かにとられたくもない。

「恋って難しいね。」

そう呟いて部室に戻った。
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