ハイカロリーラヴァーズ
「なんかあげたいんだよ。家で使うものでもいいし、身につけるものでもいいし」
「考えておく。ありがとう。気持ちだけで良いよ」
そんな風に考えてくれてるんだっていうだけで、嬉しい。
つまみも無くなってきた。なんか乾きものとか無かったかな……。立ち上がってキッチンへ行こうとしたその時、青司が声をあげた。
「あ」
「なに」
なんかまたおかしなこと考えついたんじゃないだろうな……。
「あれ、飲んじゃったから。んで、たぶん出ちゃったし」
「アレ?」
「指輪。決まり、指輪にしよう」
うわぁ、そこか。別に良いのに。そういえば飲んだっけ。馬鹿なことをして。
「いらないよお。無駄遣いしなくて良いって」
「なんでー」
青司がほっぺたを膨らませて言った。
「あげたい」
「はいはい。気持ちだけ貰っておきます」
「なんだよー」
「着けてたのが無くなったからって、ハイじゃあ新しい次のって、なんかいやらしいじゃん」
「そんなこと無いだろ。俺の気持ちなんだから」
この人、言ってて恥ずかしくないんだろうか。こっちの方が、顔熱くなっちゃうよ。
「ちゃんと稼げるようになってからでいいわ」
「なんだよそれ」
「いいの」
このままちゃんと予備校行って、進学して、バイトとかじゃなくてさ……。
「このままでいい」
変な顔をしている青司の肩を抱いて、そっとキスをした。
テーブルには食べたあとがそのままだったけど、お蕎麦の食べ残しもあったけど、片付けるのは明日でいい。明日も、きっときみはあたしの隣で笑っている。だから、あたしもちゃんと笑顔でいられるんだ。
ベッドの上で、青司の鼻をつまんだり、眉毛を引っ張ったり、唇をめくったりしていると、眠そうな顔であたしを見る。
「眠い?」
「うん」
「暗くしようか」
「いい」
部屋は、スタンドだけが点いていて、お互いの顔が認識できる程度。ふたりとも、真っ暗にしないと眠れないタチだった。
「考えておく。ありがとう。気持ちだけで良いよ」
そんな風に考えてくれてるんだっていうだけで、嬉しい。
つまみも無くなってきた。なんか乾きものとか無かったかな……。立ち上がってキッチンへ行こうとしたその時、青司が声をあげた。
「あ」
「なに」
なんかまたおかしなこと考えついたんじゃないだろうな……。
「あれ、飲んじゃったから。んで、たぶん出ちゃったし」
「アレ?」
「指輪。決まり、指輪にしよう」
うわぁ、そこか。別に良いのに。そういえば飲んだっけ。馬鹿なことをして。
「いらないよお。無駄遣いしなくて良いって」
「なんでー」
青司がほっぺたを膨らませて言った。
「あげたい」
「はいはい。気持ちだけ貰っておきます」
「なんだよー」
「着けてたのが無くなったからって、ハイじゃあ新しい次のって、なんかいやらしいじゃん」
「そんなこと無いだろ。俺の気持ちなんだから」
この人、言ってて恥ずかしくないんだろうか。こっちの方が、顔熱くなっちゃうよ。
「ちゃんと稼げるようになってからでいいわ」
「なんだよそれ」
「いいの」
このままちゃんと予備校行って、進学して、バイトとかじゃなくてさ……。
「このままでいい」
変な顔をしている青司の肩を抱いて、そっとキスをした。
テーブルには食べたあとがそのままだったけど、お蕎麦の食べ残しもあったけど、片付けるのは明日でいい。明日も、きっときみはあたしの隣で笑っている。だから、あたしもちゃんと笑顔でいられるんだ。
ベッドの上で、青司の鼻をつまんだり、眉毛を引っ張ったり、唇をめくったりしていると、眠そうな顔であたしを見る。
「眠い?」
「うん」
「暗くしようか」
「いい」
部屋は、スタンドだけが点いていて、お互いの顔が認識できる程度。ふたりとも、真っ暗にしないと眠れないタチだった。