今度その手をつなぐ日は
ヒロシ会
「それではー、久々のヒロシ会を祝して、かんぱーーーいっ!」


祐也の音頭と共に、ジョッキの重なる音が響く。


結局あたしは、新幹線に乗って地元に帰ってきた。


無理して参加しなくても良かったけど、一人で居たくない気分だったこともあって。


「あれ、慎は?」


一人足りない。


「あ、ちょっと遅れるってー」


慎は、よく使われる言葉で簡単に言ってしまえば『幼馴染み』で。


今飲んでるメンバーも、十分に幼馴染みの範疇に入ると思うんだけどね。


あたしと慎は、実家が、隣同士。
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