あなただけを見つめてる。



赤い提灯の灯りに、屋台のいい匂いが漂う境内。


私たちは待ち合わせ時刻よりも10分早く着いた。



「このへんで待ってようか」



風香に言われて、私たちは境内の入り口近くで向日くんたちを待つことにした。


ふたりが来ないかと、キョロキョロとあたりを見渡していると。



「ねぇねぇ、キミたち可愛いね!ふたりで来たの?」



すると、突然、だれかに声をかけられた。










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