あなただけを見つめてる。
太陽みたいなキミ
どうしよう!どうしよう!どうしよう~~っ!?
まさか、よりによってクラス1目立つ向日くんにダテメガネだってことがバレちゃうなんてっ!!
まだバクバクして鳴り止まない鼓動。
授業なんてまったく頭に入ってこないよ。
向日くん、このメガネのことサッカー部の仲間に話すつもりなのかな……。
“葉月のメガネってダテメガネだってしってた?”
“はっ!?まじかよ?なんでダテメガネなんかしてんの?”
“ファッションだってよ”
“ブッ!!ファッションであんなだっせぇーメガネなんかするかっての!”
“あはははははっ!!”
「キャーーやめてっ!」
私は脳内に浮かんだことをかき消そうと頭を抱えこんだ。
「なんだ、葉月。何をやめてほしいんだ?」
「……へ?」
ハッとして教壇に立つ担任をみれば、驚いた顔をしている。
「……えっと、ごめんなさい!なんでもないですっ!」
周りのみんなも、何事かと私の方を見ている。
やばいっ、注目されてちゃってるしっ。
「もしかして、夢でも見てたのか?昼休み後の授業で眠くなるのもわかるけど、授業中は居眠りすんなよ~」
“あはははははっ!”
先生の発言で、教室からはどっと笑いが漏れる。
……っ!
「……ほんとに、すみませんでした」
違うんだけどなぁ。
でも、もう恥ずかしすぎてうつむくしかない。
はぁ~。ほんとに最悪だ……。