あなただけを見つめてる。
聞き覚えのある声に、声のした方へと顔を向ける。
「……っ!えっ、」
うそでしょっ!?
もしかして、私の隣って向日くんなのっ……!?
「窓側の一番後ろの席とか最高だよなっ!」
そう言って、向日くんはニコッと笑った。
「……っ!」
不覚にも、その笑顔にドキッとしてしまった私。
相手がイケメンだと、無条件にドキドキしてしまうのは、私が男子の免疫がないせいなのかなぁ……。
「これから、よろしくな。葉月」
もう一度、笑顔を向けられて、私のドキドキはさらに加速していまうのだった。