あなただけを見つめてる。
それからも、店番が終わった風香と土屋くんと合流して、私たちはいろんなクラスの出し物を見たり、みんなで学園祭を満喫していると。
──“美男美女コンテストに出場される方にお知らせです。あと一時間でコンテストが始まりますので着替えなどの準備に入って下さい”
校内にそんなアナウンスが流れた。
「葵、あたし着替え手伝うよ」
「ありがとう、風香」
「葉月ちゃんも朝陽もいよいよだな!」
「おう!」
はぁ~っ、一気に緊張感が高まってきちゃったよ。
「葵、じゃあ、またあとでな」
「うん、またあとでね」
着替えのため、私と朝陽くんはいったん別の教室へと別れた。