ドライアイス

吉澤くん

今日改めてわかったのは、あいつの人の良さ。


今時靴箱に手紙入れて、しかも情報が少ないあの文を読んで来てくれる奴なんて、なかなかいないだろう。


やった本人が言うのもあれだが。



まあこれでやっと、準備が整った訳だ。


あいつの中で少しは、俺の存在が大きくなっただろう。


着実に大きくしていこう。


告白もそのためだ。



これからどんな風にして、あいつの中に入り込もうか。


それは今来たバスの中で、じっくり考えるとしよう。




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