ドライアイス
4限目が終わり、昼休みになった。
いつも通り祐子とお弁当を食べようとする。
でもいつもと違うのは、そこに皆川くんが入ってきたこと。
雑談しているところで、ドアが開く。
もちろん、吉澤くんだ。
「なんでお前がここにいる訳」
皆川くんを見た瞬間、吉澤くんは顔をしかめる。
こんな反応をすることがわかっていたのだろう。
皆川くんは、いたずらが成功したような顔をした。
「いいじゃん!これで男女共に二人ずつ。平等だね♪」
「何が平等だよ」
反抗する気力を失ったのだろう。
吉澤くんは溜め息をついてから、近くの空いている席に座った。
そして袋から菓子パンを取り出す。
私たちもお弁当を食べ始めた。