ドライアイス
「水瀬は、大人びた外見に反して、結構子供だな」



少し苛立ったけれど、何も言わなかった。


また子供だと言われるのが嫌で。


でもこれはこれで、子供っぽいだろうか。



「まあ話はまた後にしようぜ。とりあえず掃除だ」



そうだ、私たちは掃除をしに来たんだ。


目的、忘れてた。


少しゆっくり話しすぎたかも。



雑巾を濡らしにトイレに向かう吉澤くんを横目で見ながら、先に図書室に戻った。




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