ドライアイス
「じゃあ帰ろうぜ」


「え、一緒に?」


「当たり前だろ?」



何が当たり前なのか。


まあでも、友達なら特に用とかないなら普通に一緒に帰るか。


吉澤くんを見ると、足下に鞄が置いてあった。


帰る準備万端って訳ね。



「鞄、教室?」


「うん」


「じゃあとっと行くぞ」



吉澤くんは鞄を手に持つと、スタスタと歩き始めた。


置いて行かれないように、急いで彼の後を追いかけた。




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